新型コロナウイルスの影響で公共の交通機関を利用しづらいこともあり、自家用車を使う機会が増えた方も多いのでは?
秋の気配もあちこちに見られますが、未だに暑い日が続き、残暑も厳しい年となりそうで「車内がもっと早く涼しくならないの?」「エアコンが効いたころに目的地についた」など思われたこともあるのではないでしょうか?
この記事では車屋さん目線で、車内を早く涼しくする方法やより快適に過ごせるアイテムの紹介、またよくあるエアコントラブルについてご紹介します。
①助手席の後ろの席の窓を全開にする
②運転席のドアを5、6回軽く開閉する
通常、外気と車内の温度差が大きいときは、エアコンON=「AUTO」にすると、まず内気循環になり、しばらくして設定の温度近くまでになると自動的に外気導入になります。
しかしエアコンを効率的に利かせるためには、内気循環よりもまず外気導入でこもった熱気を外に出し、そのあと冷えた空気を内気循環で車内に循環させる方法があります。
①すべての窓を開けて、エアコンを外気導入・最冷温度・最大風力にして約1分間走行する
②すべての窓を閉めて、エアコンを内気循環・適切な温度・適切な風力に切り替える。
— エアコンの外気導入と内気循環について —
【外気導入】 外気を室内に入れる
【内気循環】 外気を遮断し、車内の空気を循環させながら温度を冷やしたり、温めたりする
【内気循環のボタンスイッチだけがある場合】
ランプが点灯→ 内気循環モード
ランプが消灯→ 外気導入モード
通常は暖房でも除湿効果を得るためにONのままで使用することが多いので、あまり操作するボタンではありませんが、知らない間に体や荷物が触れてOFFになっているのかも?
エアコンが効かないなと思ったら一度確認してみてください。
冷気が出ない原因の多くは、本来漏れるものでないエアコンガスが漏れていることが多いのです。
「車の乗り換え予定があるから、出費を抑えて今年の夏だけ乗り切れたら良い」というような場合は、一時的な解決策としてガスを補充する処置を行うことが多いです。(4000円~5000円+点検料)
ガスのつまりや漏れの原因を修理をする場合やコンプレッサー交換の場合には数万円~必要となりますので一度点検をお勧めします。
エアコンフィルターは劣化すると車内に入る空気の浄化の効果が薄くなります。また、フィルターが詰まることによってエアコンの効きが悪くなることもよくあります。
劣化しているようならそれほど高価なものではないので交換がおススメです。
車のガラスに合成樹脂フィルムを貼ります。断熱効果があり、冷房の効果が上がります。車内の温度対策として選ぶ場合なら赤外線を95%以上カットできるものがお勧め!
その際フロントの三面以外はスモークフィルムでも構いませんが、運転席と助手席に着色したものを貼ることは禁止されているのでご注意を。
自分で貼るフィルムも市販されていますが、空気が入ったりシワが入ったりと難しいため、施工を依頼することをお勧めします。
フロントガラスを断熱ガラスに交換するのは効果が絶大!とはいえ高価なものになってしまうので飛び石などでやむを得ずガラスを交換する時に断熱ガラスを指定するのがおススメです。
対応可能な修理工場であれば、純正ガラスや社外品ガラスを選ぶことができます。その中から断熱ガラスを選ぶと良いでしょう。
黒系のボディカラーやインテリアカラーは車内温度が上昇しやすいものです。黒いボディカラーだと白より20度高いという実験の結果もあるようです。
好みが合うなら白系のボディカラーやインテリアカラーを選ぶと根本的な対策になります。
白系のボディカラーやインテリアカラーは視認性が良く事故率が低い・汚れが目立ちにくい・人気色だからこそ下取価格が安定しているなど、暑さ対策以外のメリットも多数あります。買い替えや新規購入の場合に検討してみてください。
打ち水の要領で、車体に水をかけます。水が蒸発して気体になるときに周囲から熱を吸収するので車内を冷やすことができます。
【ホースが使える場合】
ルーフから車全体に数十秒から1分程度流水をかけて車体を冷やしましょう。
【ホースを使えない場合】
フロントウインドーにバケツ1杯ほどの水をかけるだけでも効果的です。
気化熱の効果で車内の温度が多少低くなります。
フロントガラス・ダッシュボード・ハンドルに、サンシェードやタオルを掛けて日差しを遮るだけでも体感温度は変わります。
日陰に駐車すると日差しがあるところよりも多少温度の上昇は抑えることができます。
また、大人の手が入らない程度に窓を開けておくと温度上昇をある程度防ぐことができます。
車内温度の上昇を抑えるためにフロントガラス・ダッシュボード・ハンドルに太陽光を遮断するシートを張っておくという手もあります。例えば、白いタオルをかけておくだけでも体感温度は変わります。
ミニバンや両側スライドドアの軽自動車には、後席ドアに純正でロールアップサンシェードがついているクルマもありますので活用しましょう。
シートやハンドルが黒系の場合、白系の布やタオルを被せたり、シートにTシャツを着せるなどすれば駐車中の温度上昇を抑える効果があります。
暑さ対策には前述のサンシェードのほかにも、さまざまな暑さ対策グッズが市販されています。手軽に試せる価格のものもあります。
応急処置としては、日射を遮断し、熱を車内にこもらせないようにする窓用の断熱スプレーが市販されています。窓に吹き付けるだけなので試してみるのもよいでしょう。
車内を冷やすための冷却スプレーが市販されています。55度だった車内が3分で50度に下がったというある実験データがあります。ただし、爆発の恐れがあるため、暑い日は車内での保管を避けてください。また、スプレーをしてしばらくはタバコなどの火気も厳禁です。
ハンドルやダッシュボードは樹脂素材なので熱を吸収します。白い布やタオルを掛けておくだけでも効果的ですが、見栄えが気になる場合は市販のハンドルカバーを利用してみてください。
車内に熱がこもらないようにする工夫として、車用カーテンがあります。暑さ対策としてはもちろんですが冬には寒さ対策にもなります。
エアコン使用時でもシートに密着している部分には熱がこもり、暑く感じます。そのような時は通気性のよい素材やひんやりした素材の夏用カーシートを試してみるのもよいかもしれません。
リモコンエンジンスターター機能が付いていれば車に乗り込む時間を見計らってエアコンをかけておけば、乗り始めの暑さを防ぐことができます。リモコンエンジンスターターを購入するときは適合車種に注意しましょう。汎用品も市販されています。
車内扇風機は、エアコンにプラスしてシガーソケットからUSB電源を繋いで利用します。カップホルダーに置いたり、クリップ式のものを選べば好きな場所で利用できます。エアコンにプラスして後部座席にも冷気が循環するように配置します。
対策を講じることで体感温度は多少変わりますが、暑い日の駐車中の車内気温は50度近くにもなります。
たとえ短時間でもお子さんやお年寄り、病人やペットなど自力で車内から出られない同乗者を置いて車を離れることは絶対に避けましょう。
以上、暑い車内を快適に過ごす方法でしたが、いかがでしたか?暑い日をより快適にお過ごしいただく為の参考になれば幸いです。
これから行楽シーズンとなりますが、お車の点検はお済みでしょうか?
大嶋カーサービスでは安心安全にカーライフをお過ごしいただく為にお手伝いをさせていただきます。福知山店・綾部店・舞鶴店の3店舗でお車の点検を受けていただけますので、最寄りの店舗へ是非お越しください。
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