VAN泊とは

VAN泊とは自然豊かな場所やおいしい物を食べられるところへバンで行き、旅先で車の後ろを寝室にし車中泊をするといった旅の楽しみ方。

海外ではバンで生活する「VANLIFE」がムーブメントになっているとか。ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を授かった「ノマドランド」もクルマで移動しながら生活するお話でした。
とは言えなかなかそういった生活を実現するのは厳しいものがあります。

なのでこの記事では、普段の生活から抜け出して、休日にバンをレンタルして好きなものを積み込んで小さな旅に出る。そんなバン泊をご提案します。

バン泊の魅力

〇ローコスト

なんといってもバン泊の魅力はローコスト。ホテルや旅館よりも断然安上がりです。しかしそれだけがバン泊の魅力ではありません。

〇時間や場所・天候などの条件に縛られない

ざっくりと旅の方角だけ決めたらあとは気の向くままに。下調べさえしっかりしておけば、天気や体調・気分次第でフレキシブルに行き先を決定・変更可能なのが車中泊のよいところ。また、ペットを連れての宿泊先を探すのは大変骨が折れるもの。キャンピングカーや車中泊車はペット可が多いので旅の相棒に連れていけるのもうれしいところ。

〇テントで眠るよりも快適

テントで眠るキャンプはどうしても天候に左右されてしまうもの。雨が降ったらテントの後始末も大変。フルフラットになる車中泊仕様のバンの中なら快適に眠れます。

〇荷物運搬の労力が最小限で

宿泊のたびに荷ほどきをして、施設を出るときにはまた荷造り。テントなどの大きな荷物を積んだり下ろしたり。しかし車中泊なら椅子やバーベキュー道具など最小限で済みます。

〇自分好みに居住空間をカスタマイズ

実は居心地の良さにも人気の秘密が！お気に入りのブランケットやクッションを持ち込めば自分の部屋のようにくつろげる空間を演出できます。

車内のテイストは小物次第。なにを連れていきますか？

バン泊の楽しみ方

バン泊の良さはなんといってもその自由度。計画をフレキシブルに変更でき、温泉やローカルフードなども楽しめるのはもちろん、車内を好みに設えれば、自分の部屋ごと移動しているような快適さで旅を楽しむことができます。

【M夫婦の場合】
共通の趣味は海釣り。普段は軽自動車に乗っていますが、休日はバンに乗り換えて海へ向かいます。途中の道の駅でその土地の名物を味わい、温泉に浸かって深夜から朝方までイカ釣りを楽しみます。近くにコンビニがある駐車スペースで午後までたっぷり眠ります。その後またのんびりと温泉に浸かったり名物を味わったりしながら帰路につきます。

【S氏の場合】
カフェ巡りが趣味です。隠れ家的なカフェは観光地ではないところにあることが多いため、宿の心配をしなくて済むバン泊が便利。休みの日にまとめて何軒か訪ねます。その土地の景色やグルメを車内でスケッチしてＳＮＳにアップ。

【N一家の場合】
趣味で山登りを始めました。前日の夜に登山口駐車場に到着したら広い車内の就寝スペースでしっかりと眠ります。運転の疲れをしっかりと取り去って登山に臨めるというのは、安全面の観点からもそのメリットは大きいですよね。

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車中泊で行く特別な旅

コロナ禍の中、人が集まる観光地へ出かけていくのは気が引ける。しかし国内には観光地でなくとも、自然豊かでゆったりと過ごせるスポットもいくつかあります。個人的すぎる目的のざっくりとした行き当たりばったりな旅に挑戦できるのも車中泊ならでは。

「天空の城」に出遭いに～道の駅ようか但馬蔵

兵庫県朝来市（あさごし）の竹田城跡。晩秋から春にかけて現れる雲海に浮かぶ姿は、特別神秘的で幻想的だそう。条件が整った日の早朝にしか見られない「天空の城」を目撃したい！「道の駅ようか但馬蔵」なら竹田城の雲海が見えるスポットまでクルマで約25分。

道の駅は車中泊を目的とした施設ではありませんが、裏手の高台に20時まで営業の日帰り温泉があります。道の駅の売店や温泉をたっぷり楽しんだら次の日の未明に備えてゆったりと車で仮眠。雲海のシーズンには竹田城付近は大変込み合うこともあるそうですから、早めに行動しましょう。運が良ければあの絶景がみられるかも？！

おばあちゃんの讃岐うどんが食べたい！～道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園（香川）

香川県のとある製麺所。朝７時半。一人で切り盛りするおばあちゃんから丼を受け取ると、地元の人の見よう見まねで簡素なテーブルに腰を下ろし、ひとくちうどんをすすれば、今まで食べたこともないほどおいしいうどん！そんな体験をしたいなら、道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園の利用ははいかがでしょうか。

道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園は一晩駐車OKの場所ですが休日・祝日とその前日は夜10:00から朝7:00までは駐車場にチェーンがかかります。
その間出入りができなくなりますがその反面、防犯や安全面では嬉しいですね！
香川では早朝から朝にかけてのみ製麺所で新鮮な讃岐うどんを直接味わえるところもあるようです。

快適なバンライフのために

車中泊がOKな場所は？温泉やコンビニは？など、しっかり下調べをして出掛けましょう。仮眠以外を禁止している道の駅もあります。中には会員制の車中泊スポットもあるようで、そこなら安心して過ごせます。

道の駅や駐車可能なスペースに車中泊する際には防犯や交通ルール、マナーに気を付けて要らぬトラブルに巻き込まれないよう注意を払うことも忘れずに。見慣れない車が長時間駐車していると不審に思う人もいます。自分からご挨拶をするなど、旅先の住人にも充分に配慮し、ごみを持ち帰る、アイドリングしないなど、マナーを守って快適な「バン泊」を。