自動車検査登録情報協会の2019年調査によるとクルマの平均使用年数は13.26年だそうです。
ひと昔前までは10年で寿命と言われていたクルマも、近年技術が進歩してクルマの故障が少なくなりました。
メンテナンス次第で20年20万kmまで寿命を延ばすことも可能だと言われています。
大切に乗っていれば、いつしかクルマはただの道具ではなく、「愛車」となって家族の一員や仕事の相棒としてあなたをサポートしてくれます。
また、こまめにメンテナンスすることで、関連部品の点検や修理をすることができ、より安全に車を使う事ができます。
ご紹介する消耗品などの交換時期を目安に、こまめなメンテナンスをおススメします!
クルマが長持ちする秘訣はエンジンオイルの交換。
エンジンの血液と例えられるエンジンオイルは①潤滑作用②密封作用③冷却作用④洗浄作用⑤防錆作用とエンジンにとってとても大きな役割を担っています。
常にエンジン内部を廻っているエンジンオイルは、燃料を燃焼した時に出る汚れで日々汚れてしまいます。
交換時期は車種や乗り方により幅がありますが、半年もしくは3,000km〜5,000kmを目安にすれば安心でしょう。
オイルフィルター(エンジンオイルエレメント)はエンジンオイルの汚れをろ過する装置。
汚れたオイルはエンジンの寿命を早め、故障やトラブルの元にも。
エンジンのオイルの交換時2回に1回はオイルフィルターを交換するのが理想です。
車がカーブを曲がる時の回転差を相殺する差動装置がデファレンシャルギアです。
デフオイルはその内部で使われています。
デフオイルの交換はあまり一般的ではないのですが、カーブや曲がり角が多い道を走行する場合や、20年20万kmを目指すのならば交換するのがおススメです。
交換周期は平均で約50,000kmが目安です。
ATもCVTも内部を潤滑するフルード(流体)の交換ATフルード交換が可能です。
ATフルードは30,000kmやCVTフルードは40,000kmが交換の目安です。
ただし、今まで変えていなかったATフルードを急に新しいフルードに交換すると、汚れが剥がれて詰まるなどトラブルの原因になることもあるので、基本的には新車からワンオーナーで乗っている場合のメンテナンスになります。
他にも、急発進などの急な動作を避け、丁寧に乗るように心掛けると長持ちに繋がります。
AdBlue®アドブルーはクリーンディーゼル車の排気ガスをキレイにするためのもの。
およそ1,000km走るごとに1L消費するといわれていて、2万kmごと程度に補充が必要です。
AdBlue®は、無害で安全な製品のため、取扱いに特別な資格も必要ありません。
カー用品店やガソリンスタンドでも購入可能で補充は自分でもできます。
タイヤやブレーキなどの足回りはクルマの乗り心地はもちろん、安全性にもかかわる部分。
しかし、専門知識も必要な部分なので、違和感や異音に気づいたら交換の時期以外でも必ず車屋さんに一度点検してもらいましょう。
サスペンションは大きく分けてスプリング、ショックアブソーバー(ダンパー)、ゴム・ブッシュ類の3つから成ります。
それらの劣化はクルマの寿命を縮めるだけでなく危険が伴います。
走行環境や運転の仕方によっても変わりますが、サスペンションの耐用年数は新車登録から10年程度と言われています。
走行距離による交換の目安としてはスプリングは約10~20万km、ショックアブソーバーは約10万km、ゴム・ブッシュ類は約8万km程度と考えましょう。
それに加えて違和感や異音も交換のサインです。
足回りの部品は使用頻度や使用状況によっても大きく変わるため、不安な場合は車屋さんに相談しましょう。
ブレーキパッドは車を止める際、摩擦の力でクルマを止めるための部品の事を言います。
このブレーキパッドは使用するとだんだんと摩擦で薄くなり、一定以上減ると交換となる消耗品です。
ブレーキパッドはエンジンブレーキをうまく使えば5万kmくらいが交換時期の目安。
また、新品のパッドの厚みが約10mmとすると、残り2~3mm程度の厚みになっていたら必ず交換が必要です。
できるだけ長持ちさせたいタイヤですが、安全が第一。
ちなみに溝が1.6㎝以下のタイヤで走行すると道路交通法違反になります。
そしてたとえ未使用でも、ゴムは経年劣化によって硬化していくので、タイヤの寿命は約10年。
タイヤを購入する際は製造年週を確認しましょう。
ここでは、タイヤをより長持ちさせる秘訣をご紹介します。
「車両指定空気圧」が運転席ドア開口部など目立つところに記載されています。
ガソリンスタンドなどで給油の際に空気圧のチェックも同時にするのがお勧めです。
積みっぱなしにしている荷物は燃費が悪くなるだけでなくタイヤにも負担がかかります。
急な操作は危険なだけでなく、タイヤにも負担がかかっているのです。
同じ位置で長期間使用していると前輪と後輪で摩耗の進行具合が違ったり、偏った摩耗(偏摩耗)を起こしてしまいます。
タイヤ用のものであっても、洗剤やワックスの成分はゴムの寿命を縮めます。
長持ちを目指す場合は、汚れを長期間放置せず、こまめに水だけで汚れを洗い落とすのがおススメです。
タイヤカバーをかける、屋内に保管するなど、ゴムの劣化を進めない工夫をする。
タイヤの不具合から起こるハンドルの違和感は危険をともないます。
1.乗車する前の「見た目チェック」
2.ブレーキの効きが悪いなら「磨耗のチェック」
3.乗り心地に違和感があったら「空気圧のチェック」
など、日頃のセルフチェックがタイヤの長持ちにもつながります。
バッテリーは電装品への電力供給以外に、エンジンをかける際にセルモーターを回すため大きな電流を供給しています。
バッテリーは経年劣化するため、一般的には3年に1回程度が交換の目安です。
アイドリングストップがついている場合は負荷が多くなったり、カーナビやオーディオなどの電装品や車の使い方によっても寿命は変わります。
エンジンがかかりにくかったり、アイドリングストップが機能しないなどの症状があれば、車点検してもらうのが安心です。
まず、車内にある物をすべて下ろしましょう。
汚れや異変に気づきやすくなります。
汚れを長く放置しておくとシートなどの表面のコーティングに汚れが固着してしまい、車内がくたびれた印象に。
車内をすっきりさせ、汚れたらすぐに対処して、グッドコンディションを保ちましょう。
汚れがひどい場合は、水を流しながらブラッシングすると汚れが浮いて流れやすくなります。
部屋干し用の中性洗剤で洗って陰干しし、完全に乾いてから車に戻すと雨の靴で濡れた時にもにおいません。
しかし、フロアマットは分厚く乾きにくいので、汚れがひどくなる前に対処することが一番です。
シートは掃除機でこすって傷をつけないように注意。
縫い目やシートの隙間は汚れが溜まりやすいので、口の細い掃除機で掃除するとキレイになります。
普段のお手入れとしては、硬く絞った布で拭くのがお勧めです。
ダッシュボードなど市販のホコリ取りシートなどを使用する場合は、内装のコーティングをはがしてしまうものは避けましょう。
今回は車屋さんでしてもらうことが多いメンテナンスを主にご紹介しましたが、日頃からのセルフチェックをすることで、早めに異変に気付けて対処をすることができ、安全に走行できる上にクルマも長持ちします。
タイヤにヒビが入っていないか、異音や異常な振動がないかなど、クルマのトラブルを見つけたら早めにプロに相談しましょう。
大嶋カーサービスでは、福知山店・綾部店・舞鶴店の3店舗でメンテナンスや点検を受け付けておりますので、最寄りの店舗にご相談ください。
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